お久しぶりです!!寒くなってきましたね。
ついに!!!
電音部シブヤエリア来ましたね!!!!!!!
1ヶ月待ったからな… 僕がVTuberの(主に音楽方面ですが)オタクをやっていることもあって、シブヤエリアは最推しになるだろうと思ってたんですが、焦らされに焦らされたら11月になってましたよ。ほんとに…
で、その出来栄えはどうだったか?という話ですが、まあ言ってしまえば、
本当に、ただただ最強だった――――
いやまぁ、当然の結果なんですけど。
残ってるコンポーザーがラスボス勢揃いだったうえに持つ力を余すことなく発揮しちゃったらそりゃ最強が生まれますよね、っていう話でした。
そして、何と言ってもこのエリアはVTuberがキャストを務めるという点でも、大きく注目されたエリアでした。
VTuberが最強という図式、なかなかに疑問を感じた方も少なくはないんじゃないかと思います。
今回はその、どうしてVTuberを起用するエリアが最強扱いなのか?というのも色々な方面の皆さん、VTuberのオタク各位にも知ってほしいな~と思うんですね。単なるタレント起用…っていうわけではないんです。
実はVTuberとクラブカルチャーは密接な関係を持っていて、それを見越したうえでのVTuber起用、つまりタレント起用などとは全くの真逆で、むしろ本格的にクラブカルチャーを展開していくという意思の表れくらいのものだと思うんです。
楽曲解説に入る前に、VTuber起用の裏にある意図について考察してみたいと思います。
どうぞよろしくです。
★一体どのようにVTuberが「最強」なのか?
☆VTuberの音楽的バックグラウンド
電音部のキャストはそれぞれアイドル、声優、VTuberという3つのフィールドからそれぞれ起用されてるんですけど、なぜこのような形態になったか。単なるタレント起用としてだけではなく、電音部がそれぞれの持つ音楽的なバックグラウンドを重要視しているからではないかと思うんです。
この3フィールド、それぞれ方向性は違えど新しい音楽の鉱脈として注目されているんです。アイドルであればその昔ならPerfumeがクラブミュージックの道を切り開いたほか、今だったらオルタナティブ、マスロックといった前衛的なサウンドを展開するグループがどんどん表に出てきている印象があります。
Maison book girl(ブクガ)だったり、惜しくも解散してしまいましたがsora tob sakanaだったり。
声優だとシティポップのリバイバルが急速に来てる感じがします。代表的なものとして早見沙織さんだったり、最近では降幡愛さんが80年代歌謡曲で固めたEPをリリースしたことなんかも話題になりました。で、VTuberがどういう方面に音楽が発展してきたかというと、その大きな流れの一つとしてあるのがクラブミュージック なんですね。
実際に電音部というコンテンツの中にもコンポーザー側にもVTuberが2人いるほか、その他のコンポーザーでも実に16人中13人がVTuberへの楽曲提供経験を持っているんですね。
VTuberという界隈は今まさに、優秀なトラックメイカーがインターネット出身者からメジャーのアーティストまで様々な方面から集結してきていて、もはやクラブカルチャーを見るうえで絶対に無視できない存在になっているんです。
そういった流れを踏まえれば電音部というクラブミュージックを扱うコンテンツの中にVTuberが参加している、というのは何も不思議ではない、というよりはっきり言って当たり前で、最強の一角を担っているのも頷けるはずです。
VTuberは持っている音楽的バックグラウンドの性質から、特化したクラブサウンドを歌わせるという点では間違いなく最も適した人材だと言えるんじゃないかと思います。
☆なぜ、VTuberでクラブサウンドが発展したのか?
この点に関しては、憶測の域を出ないところですが。ひとつはVTuberという、ある種サイバーパンクなイメージを持たれる存在に、クラブサウンドの世界観が合致していたこと。VTuberのパイオニアの1人であるKizuna AIは初オリジナル曲「Hello, Morning (Prod. Nor)」から以降もYunomi、TeddyLoid、☆taku takahashiといったEDM界の実力派を迎え音楽を展開したのはこの要素が強いんじゃないかと思います。
次に、VTuberという姿の性質上、生の現場の機会が限られてくるので、クラブミュージックという形態でDJに使ってもらうことで知名度を上げる狙いもあったのではないかと。この点に関しては現在かなり軌道に乗りつつあると思います。VTuberのクラブ、通称Vクラはアニクラ、ボカクラと並ぶ勢力になりつつあり、相互利益としても機能を果たしています。
こんな感じで、クラブサウンドはVTuberというフィールドの実情を踏まえるとかなり流行る要因はあったんじゃないかと思っています。
もちろん、VTuberの音楽がそうしたものばかりではなく、ごく一部のムーブメントにすぎないということは言っておきます。マスロック、ジャズ、エレクトロニカなど、様々な分野に拡張を続けているのが昨今のVTuber音楽です。あくまでアイドルや声優などの他フィールドとの比較の上での話と思ってもらえると幸いです。
☆渋谷ネットクラブ文化とVTuber
電音部は主にシブヤエリア・ハラジュクエリアを中心にインターネットから活躍の場を広げたコンポーザーを多く起用しているんですが、そうしたトラックメイカー達の活動の拠点となっているのが渋谷にある”clubasia”というクラブです。
電音部のトラックメイカーも多く参加する同クラブの代表的なイベント「暴力的にカワイイ」などを筆頭に積極的に新しい文化を受け入れているクラブで、VTuberもその一つです。一例としてバーチャルパフォーマー「星宮とと」などがありますね。今やすっかりインターネットクラブのアンセムと化した「ネオンライト」の他、バーチャルという形でクラブでのライブを行うなど、もう既にここではVTuberという存在そのものがカルチャーの一部分として定着しつつある節があります。
また、そうしたコンポーザーがVTuberに提供した楽曲の中で、実際にクラブシーンで高く評価され、現場を揺らしている楽曲も多く存在しています。そうした電音部コンポーザーが制作したVTuber楽曲の一部を紹介してみたいと思います。
ネオンライト (feat. 星宮とと) – TEMPLIME
lryics & composed by TEMPLIME
Girly Cupid – Marpril
lyrics & composed by PSYQUI
PSYQUI feat. Marpril – Girly Cupid
MASAKARI – 朝ノ瑠璃 & 朝ノ茜
【MV】MASAKARI / 朝ノ瑠璃&朝ノ茜【VirtuaREAL.01】
Augmentation (feat. Moe Shop) – KMNZ
lyrics by KMNCREW composed by Moe Shop
Augmentation (feat. Moe Shop) / KMNZ [Official Music Video]
ちなみにこの「暴力的にカワイイ」、この度11月21日、国内最大のクラブ「ageHa」での開催が決定しました!!!シブヤエリアからもPSYQUIさん、KOTONOHOUSEさん、YUC’eさんが出演するのでここでの楽曲初お披露目がありそうですね。めちゃくちゃ楽しみだ…
さて、クラブミュージックというフィールドとVTuberが深く関わっていて、「最強」のエリアへの起用も納得してもらえたところなんじゃないでしょうか。そんな解説を踏まえたところで、シブヤエリアの”最強の”楽曲たちを見ていきましょう。
★シブヤエリアについて
シブヤエリア。満を持して登場した最強エリアですね。
ここにキャンパスを持つ帝音国際学院は創設十数年の「歴史を誇る」強豪校。十数年で歴史を誇ると言われている辺り、クラブカルチャーがこの世界においてはまだまだ黎明期の段階にあるということが見て取れますね。
最強というだけあって、アキバのアイドルポップ×電子音楽やアザブのシティポップ的アプローチとは異なるまさしく本格派のクラブミュージックがこのエリアの最大の特徴です。他のエリアでは聴けてこなかった、「正面から叩き割る」ようなサウンドをここではじっくり堪能することができます。
担当するコンポーザーはPSYQUI、Aiobahn、YUC’e、KOTONOHOUSE。まさしく”最強”の手札はここに揃ったといった感じですね。インターネットを通して渋谷のクラブカルチャーを追ってきた僕らからすれば垂涎の面子です。
今回は各楽曲の考察に加えて、コンポーザー1人1人の解説もしていきます。渋谷サウンドの沼にズブズブ嵌ってもらえたら嬉しい限りです。
Shining Lights (feat. PSYQUI) – 鳳凰火凛(CV. 健屋花那)
作詞・作曲・編曲:PSYQUI 再生時間:3分27秒
☆コンポーザーについて
PSYQUIさん。おそらくは今回の18組のコンポーザーの中で最も「最強」に近い音を鳴らすトラックメイカーだと思われます。EDM系レーベル「MEGAREX」などで活躍する国産Future Coreの第一人者であるほか、GarageやFuture Houseなど多彩なEDMジャンル、ひいてはバンドサウンドもこなせる凄腕です。
そんなPSYQUIさんの最大の武器はバンドで培った経験をそのまま落とし込んで作る強烈なベースドロップ。打ち込みにアクセントとして生のベースを入れることで「治安が悪い」と称される独創的なサウンドを構築しています。
この技を感じてもらえるのが先程紹介した「Girly Cupid」の他、Suchさんをボーカルに迎えた「Eyes on me」。2分14秒という短さでありながら、電撃のような疾走感を持つサウンドで圧倒してきます。
PSYQUI – Eyes on me feat. Such (Official Video)
☆曲の感想
まさに、これぞクラブミュージックだ!!!と言わんばかりの王道PSYQUIサウンドで恍惚としてしまいましたね。本当の意味でここまで「強い」曲は電音部ではこれが初めてかもしれません。
得意のFuture Coreを絶対的な軸として据えつつも、ゲームの効果音のようなチューンを取り入れたり、ドロップ後のブレイクでは若干のイノタクさんリスペクトを感じるシンセのアルペジオを入れてみたりと、最強を表現しつつレジェンダリー(クラシック)IPをリスペクトする電音部というコンテンツそのものの姿勢とも非常に合致する曲になっています。
さすがASOBINOTESのトレーラーBGMから携わってるだけあるんだよな…
歌詞も日本語と英語が混ざる、いつものPSYQUIさんの遊び心全開で、そして鳳凰火凛というキャラクターの「絶対的最強」を溢れんばかりに感じます。中身では「like a ヒカリのよう」(過去作「ヒカリの方へ」)、「Future Sounds 未来が『イマ』になる」(過去作「Hype」の歌詞「終わらないFuture Soundを」)など、自身の楽曲へのメタファーを入れたり、鳳凰火凛のキャラソンとしてもPSYQUIさん個人の楽曲として見てもこれ以上なく強い。
また、「Don’t stop アソベ!」「未来が『イマ』になる」といった歌詞は電音部のみならず、ASOBINOTESというプロジェクトそのものの精神とも言えそうです。まさにこれからコンテンツの象徴となるに相応しい楽曲。
余談ですが、鳳凰火凛さん、最強のくせに私生活底辺な辺り萌えますね。妙に親近感が湧きます。どんな活躍を見せてくれるか今後が楽しみなキャラです。
ペトリコールを渡って (Prod. Aiobahn) – 瀬戸海月(CV. シスター・クレア)
作詞:maimie 作曲・編曲:Aiobahn 再生時間:4分2秒
☆コンポーザーについて
Future Houseで高い評価を誇る韓国出身、弱冠24歳の気鋭のトラックメイカー。音楽レーベル「Monstercat」「bitbird」に在籍する他、個人でも昨年リリースしたディープなナンバー「ここにいる (feat. rionos)」は界隈では話題になりました。
また今年リリースした「Fragments (feat. KOCHO)」はEDMらしからぬ怒涛の曲構成で個人的に大きな衝撃だった一曲です。さらに今月にはヨーロッパのトラックメイカー・Martin Garrixが主宰するレーベル「STMPD RCRDS」に新たに所属し、26日に新曲「amnesia」のリリースを発表するなど、今後さらなる活躍が期待されるアーティストです。
ちなみに日本ではアイカツ!のオタクとしても知られ、「Kira・pata・shining」や「輝きのエチュード」のRemixはアニクラでしばしば流れたりもします。
Aiobahn – Fragments (ft. KOCHO) [Official Audio]
作詞のmaimieさんはオーイシマサヨシさん、やしきんさん、ebaさんなど敏腕アニソンプロデューサーを多く擁する事務所「F.M.F」にボーカリストとして所属しており、多くのアニソン・声優ソングなどでコーラスを担当されています。
さらに今年の春M3ではやしきんさん、白戸佑輔さん、北川勝利さんなどの名だたるコンポーザーのプロデュースによるアルバムをリリースし注目されるなど期待のシンガーです。
☆曲の感想
「Shining Lights」とは打って変わった趣のある、湿度を纏ったようなサウンド。「ペトリコール」とは雨が降った際に発生するあの独特の匂いのことだそうです。米津玄師の曲でも「ペトリコール」という曲があります。
まず、なかなかにどストレートな歌詞が印象的ですね。瀬戸海月のキャッチコピーは「羨望」でした。彼女は全国ランク2位で、どんなにデータ収集に励んで分析をやっても鳳凰火凛という遠すぎる存在に追いつけないんですよ。そんな感情が「結果が全てなんでしょう?過程が大事だなんて 綺麗だって誰が言った?」なんていうあまりに直球すぎる歌詞で表現してくるもんだから…
全体的に火凛に対するジェラシーの塊とかいうパーソナルな感情が支配しすぎてて明らかに他2人との雰囲気のギャップがすごいことになってる…でもそこがいいんですよね。好きです。
企画会議でのコメント曰く、Aiobahnさんがこの曲を作っていた際はスランプ真っ只中だったらしいですが、そのせいもあってかいつもの曲と比較するとドロップの覇気がやや弱めのようにも感じます。しかしその要素も瀬戸海月というキャラクターの持つ感情の表現という点で、この曲の中でプラスに作用しているんですよね。
そしてやっぱり、Aiobahnの音だなっていうその芯は確かに存在している。Future Houseって割と似たような雰囲気になりがちなんですが、それでもAiobahnさんの曲は確固たる作家性があって、それがスランプ下にあってもしっかり発揮されているのは本当に実力あってこそのものなのかなと思いました。
またまた余談ですが、当初僕は海月の曲がKOTONOHOUSEさんと予想していました。ただまぁ、結果的に最高の曲が来たので何も言うことはないですね。どう考えてもクレアさんとAiobahn曲が合わないわけないしね…
NANAIRO STAGE (Prod. YUC’e) – 大賀ルキア(CV. 星川サラ)
作詞・作曲・編曲:YUC’e 再生時間:3分31秒
☆コンポーザーについて
作曲のみならず歌唱まで自らこなすトラックメイカーであり、Kawaii音と治安の悪い音を兼ね備えており、またやはりElectro Swing、Glitch Hopなど幅広いEDMジャンルに精通する才能の持ち主です。
また、電音部では「Hyper Bass」を制作したYunomiさんとレーベル「未来茶レコード」を主宰する他、こちらもハラジュクエリアのコンポーザーに名を連ねるNorさんとのユニット「beignet(ベニエ)」としての活動など、手広く活動するまさしくインターネット電子音楽界のトップランナーの1人と言える存在。代表作「Future Cαndy」を聴いてもらえれば何となく彼女の作風は掴んでもらえるんじゃないかと思います。
また、バーチャルシンガーYuNiの楽曲プロデュースも行っており、代表曲「透明声彩」はクラブでも人気の一曲です。
☆曲の感想
AOFでも聴いたしSTPリリパのアーカイブも擦り切れるほど見たんですが、
何回聴いても最強!!!!!
まさに今紹介したFuture Cαndyの作風に連なるど真ん中YUC’eサウンド。というかFuture Cαndyに繋げるために生まれたと言ってもおかしくないくらい完璧な流れを生みます。もう既に2回やられて実証済みです。
そんなまさに、Kawaii Future Coreと言っておくのが一番近いようなKawaiiと治安の悪さを両立させた曲なんですが、その中でもいくつものジャンルが入り乱れていて息つく間もない展開をしてきます。ドロップではJersey Clubを感じさせるビートと声ネタ。さらにこれをBPM180クラスでぶつけて来られるのは本当に殴られるような感覚です。
さらに2Aではドラムン、次にtrap×ラップ、これらを全部1曲の中に詰め込んでおきながらしっかり統一感でまとめ上げている。これだって作家性がしっかりしてなければできない芸当だと思います。流石の一言です。
そしてYUC’eサウンドと星川の歌声の親和性よ。。。本当にピンポイントで最高の組み合わせだったと思います。電音部の中でも屈指の神采配ですよこれは。。。そして、全体的に、特にラップパートとかかなり難しい譜割になってるんですけどちゃんと歌いこなせてる辺り、普通にレベル高いなって思いますね。
マジでこれ、クラブで聴いてみんなで盛り上がりたいですね。現地の音響で堪能したいやつです。暴カワ、頼む…
余談3回目。ルキアだけ4コマの出番少なかったので若干寂しかったですね…
AOF、STPリリパで楽曲先行公開とかいう爆アド貰っちゃったからですかね() ただ天真爛漫で頭のネジ抜けてる系で完全に好きなタイプでしたね… 今後の活躍待ってる…
In my world (Prod. KOTONOHOUSE)
作詞:RANASOL 作曲:KOTONOHOUSE & RANASOL 編曲:KOTONOHOUSE
【1/20CD発売】#電音部 -帝音国際学院-『In my world (Prod. KOTONOHOUSE)』試聴動画
☆コンポーザーについて
「え アタシ!?」のサウンドロゴがあまりに印象的なトラックメイカー…なんですが、その実Future Bassに限らずSpeed Garage、Jersey Club、Trancecoreなどありとあらゆるジャンルをこなす超実力派。そしてあれだけの曲を作る力がありながら楽器経験一切なし、DTMは大学からという根っからの天才型。全く音楽理論に頼らない作曲スタイルであるにも関わらず、KOTONOHOUSEさんのトラックは非常に緻密な構成をしている印象があります。
先月、満を持して1stフルアルバム「Synchronicity」をリリースしたのでぜひ聴いてほしいです。
今回作詞・歌メロを担当したRANASOLさんとは普段から共同制作をしており、「マリンスノー」「スタートレイル」などの楽曲をリリースしています。アコギの旋律だったり環境音も印象的なエモーショナルな楽曲です。
☆曲の感想
完全に自分が求めてた物が来てしまって感情が臨界点に達してしまいました。まずKOTONOHOUSEっていう前情報からいざ蓋を開けたらKOTONOHOUSE×RANASOLだった事実に発狂しました。マジでこの2人の合作が最強なのよ…
「In my world」、唯我独尊とかそんな意味で考えればいいのかな… 単なる治安の悪い音じゃなくて、ディープなサウンドで最強を表現してきたKOTONOHOUSEさんに完全にしてやられたなって感じです。王者の風格を纏うサウンドってこういうやつですか…
サビ終わりドロップでJersey Clubになる辺り、ハラジュクのFutureもドロップでJersey Clubになるので結果メタっぽくなっててかなりいい味を出してると思います。
そしてボーカルディレクションが秀逸すぎた。3人の全く違う歌声が見事に溶け合うようになっていて、それでなおかつそれぞれの個性がとても際立っている見事な仕上がりだと思います。どなたのワークスだろうか… とにかく素晴らしいです。歌詞がまだ出てないので何とも言えないですけど、CDリリースが楽しみすぎる… そして願わくばこれも暴カワで…
☆エリアの総括
いや、アキバ、ハラジュク、アザブ、どのエリアも最高の音楽すぎていくらシブヤ最強って煽り文句見ても本当か?くらいに思ってた自分がいるんですよ… いやその、完全に分からされてしまいましたね。これは有無を言わせない最強だ…
あとは記事のタイトルにもある通り、電音部シブヤエリアは渋谷クラブ文化とVTuber音楽が交差してきた歴史の1つの解答として大きな意味を持つんじゃないかと思います。
PSYQUI、Aiobahn、YUC’e、KOTONOHOUSEという、まさしく渋谷の地からクラブカルチャーを盛り上げてきたアーティストの曲が1枚のEPに収まること。そしてそれらが、にじさんじという現在進行形でVカルチャーを牽引するライバー達のボーカルによって実現したこと。アンダーグラウンドで地道にやってきたものがここに来て結実したんじゃないかと思います。
ただもちろんこれで終わりではなく、むしろ始まったばかり。ここからどうやって「音楽との遭遇体験」を創出していくかが次の課題だと思います。現状はまだまだVTuberとクラブカルチャーの関連性が広く知れ渡っているわけではないし、そもそもVTuberのオリジナル曲、という存在自体がVTuberのファンからしてもアングラだったりします。
そこをどう繋げ、界隈を盛り上げていくか、というところです。電音部シブヤエリアが上手くその起爆剤となってくれることに期待したいです。
★まとめ
プロジェクト開始から5ヶ月経とうというところでやっと最初の4エリアが出揃いました。長かったね… アイドルポップとクラブの中継点のアキバ、クラブユースでありつつもサブカルチャーに傾倒するハラジュク、実力派ボーカルとディープなトラックで魅せるアザブ、王道クラブサウンドで圧倒するシブヤ。それぞれのコンセプトを最高のトラックメイカーが彩った最高のスタートだったと思います。
それは何より各トラックメイカーにそれぞれの持つ強固な作家性を惜しみなく出させたこと、これに尽きると思います。例えば今回のシブヤエリアなら、一発でこの音はPSYQUIさんだ、YUC’eさんだって分かるレベルの楽曲になってます。
なかなか、ここまで作曲側の意向が尊重されたIPっていうのもないはずで、ここにまさしく電音部の「音楽を売る」という姿勢が出ている気がします。
ここからは余談なんですが、Twitterでこんな考察が。
いや、この発想はなかった…。電音部がそれぞれのキャストの音楽的なバックグラウンドを大切にしている話は最初にした通りなんですが、こういうところにもそれが表れてるんですね。素敵な考察をありがとうございました。
長々とオタク特有の早口かましてたらついに10000字を超えてしまいました。いやこんなことになっちゃってすいません… とにかくシブヤエリア、期待を裏切らない最強だったし、渋谷クラブファンの身からしても、すごく感慨深いものでした。本当にありがとうございました。
そして、来たる11/21!!!
「暴力的にカワイイ」ついに!!!!
電音部に参加しているコンポーザーが7組、さらにキャストからもDJずっ こと澁谷梓希さんが出演ということで、そもそも電音部とか関係なくヤバいイベントになること間違いなしです。ageHaのアリーナでShining Lights、NANAIRO STAGEなどが初披露される可能性もあるということで今から超楽しみです。残念ながらチケットはすべて売り切れました!
もし電音部を機に生のクラブイベントに興味を持ってくれた方がいたら、ぜひ次回以降チェックしてもらえるといいんじゃないかと思います。クラブ、怖くないし超楽しいよ!こんなイベントもよくやってるよ!ってことをぜひ知ってもらえれば嬉しいです。
というわけで、今回も長々とお付き合いいただいてありがとうございました。卒論かよってレベルのボリュームになってしまいましたがここまでついてきてくれた皆様方に感謝感謝… 電音部に関する記事はこれで一旦終わりかもですが、これからもちょくちょく好きな音楽について書いていくのでぜひこれからもお付き合いいただけると嬉しいです。それでは!!
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