電音部も今回で8曲目。全体の5分の1が経過したよ。
さてさて、今週はちょっと面白い曲が来ましたよ。
楽曲「悪魔のララバイ (Prod. KiWi) 」
ハラジュクエリアの楽曲ですね。作曲はKiWiさん。これまでとは少し違うフレーバーのこの曲を書き下ろしたKiWiさんは一体どんな作曲家なのか、見ていきましょう。
作曲者「KiWi」はどんな人？
京都出身のトラックメイカーAZUpubschool(アズ)と、音楽作家COR!S(コリス)による作曲家ユニットで、2015年に結成。ユニットでの活動に限らず個々での活動もされているようで、それぞれソロアルバムを発表するなどしているほか、AZUpubschoolさんはPARKGOLFさんの公式Remix、COR!SさんはYun*chiさんへの楽曲提供などの実績もあります。
トラックメイカーとしてクラブミュージック界隈の前線で活躍するAZUpubscoolさんと、エレクトロサウンドとオーケストレーションを融合させた作風に秀でたCOR!Sさんのそれぞれの持ち味を合わせた、メルヘンチックでストーリー仕立ての音楽がKiWiの大きな特徴です。アルバム単位でひとつのストーリーを構築する、コンセプチュアルな制作姿勢を一貫させているアーティストです。
KiWiのオススメ作品
「March」
2017年にリリースされたKiWiの1stアルバム。コンセプトは「魔法のキウイを盗んだ少年少女と、彼らに取り憑くおばけの織りなす物語」。個人的なお気に入り楽曲は「Greed Greed」と「星屑のパレード」ですね。「Greed Greed」はFuture Bass的な可愛らしい導入から次第に壮大なバックが入り曲を盛り立てる非常にファンタジーに溢れた曲。少年少女と幽霊との戯れが楽しげに表現されています。「星屑のパレード」はディスコ感のある軽快なガラージ。転がるようなシンセやピチカートの音色が夜空に散りばめられた星を連想させるかのような優雅な曲です。とはいえコンセプトアルバムなので、まずは全部通して聴いてその世界観を感じてみてください。
「Temporary Prose」 – COR!S
記事書くために調べてる最中で掘り出しました。2018年にリリースされたCOR!Sさんのソロアルバム。ボーカル、インスト両方ありの全8曲。EDMからクラシカル、エレクトロニカに至るまでCOR!Sさんの引き出しの豊富さがこの1枚に詰まっています。特に軽快なダンスチューンの「Firefly」とゲームサントラを思わせるようなファンタジー要素溢れる「霧のむこうの噴水広場」への落差がすごいです。
「Harbor」 – AZUpubschool
こちらはAZUpubschoolさんのソロEP。Future Bassをテーマにした全4曲の作品です。ダンスタブルではあるもののどこかメロウな雰囲気もあり、なかなか独特な作りの曲だと思います。海外での活動も多いのでかなり洋楽志向なのも一因としてありそうですね。
「悪魔のララバイ」の感想
最近知った自分でもこれは分かるっていうくらいKiWiの世界観全開。普通の女子高生の何気ない日常の1ページを、誘惑=悪魔に例えて今までの自分たちの音楽のフィールドに完全に持ってきてます。
具体的な話になると、長調の部分と短調の部分を分けてる所とかKiWiらしいなって感じです。悪魔を題材にしながらも一番目立つサビが明るいことで怖い曲じゃないことを強調しつつ、悪魔の一面も強めのドロップを入れることでただただ楽しい曲って言う印象も持たせない、二面性を見事に表現しきってます。そう言えばハラジュクの芯のひとつって二面性でしたね… そういう意味でも上手いプロデュースなのかなっていう気もしますね。
あとがき
電音部もだいぶ曲調の幅が広がってきたなって感じですね… 最初発表されたときから各エリアの印象も少しずつ変わってきた所がありますね。今回のこれみたいにハラジュクが最初よりポップよりになっていたり、逆にアニソン風かと思ってたアキバがかなりクラブユースになってきていたり… 今後どうなっていくんでしょうか。
あ、あと今週と言えばあれね！
やってくれたぜ。。。まったく。。。
夢にまで見たコラボが現実化ですよ。AKROGLAM、歌が神レベルなのでこれはもう楽しみです。コンポーザーもANIMAL HACK、Pa’s Lam Systemと実力派揃いなので。絶対チェックして？
あと、今週はめちゃくちゃ曲が出ましたね。イノタクさんの3時12分とか、Neko Hackerのアルバムとか、VirtuaREALとか、委員長とか… それらまとめて今月こそはちゃんと紹介したいと思います。やります。絶対。今のうちに言っとく。と、いうことで。。。今回もありがとうございました。また来週もぜひよろしく！
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