間が空いてしまった、、、すまない、、、てか7月終わってどんだけ経ってんのって話ですよねごめんごめんg()
電on部さんのやつもやるんですけど先にこっち、7月に自分が聴いた曲を振り返るやつをやっていきたいと思います。刺さるやつあったら是非聴いてみてね、ということで。
I=I(2) [feat. Mido] – Adomiori
Future Houseなどのサウンドを得意とするボカロP・Adomioriさんが春M3で発表した2曲入りEP。普段は音街ウナを使った楽曲を多くリリースしてるんですけど、これはボーカリストMidoさんをゲストに迎え、近年のアーティストの影響を取り込みながら自身の新たな表現に挑んだ作品です。
1曲目「Compass」はYOASOBIなどインターネット音楽のメインストリームのメロディとエレクトロポップ調のトラックメイキングを組み合わせた曲。メロディのデジャブ感はあれど、夜というよりむしろ昼間のような明るいイメージに仕上がっていて、オリジナリティが感じられます。2曲目「Translucent」はご本人曰く「ある人」をオマージュした作品。聴いたうえでの憶測に過ぎないですけど、これはおそらくAiobahn氏の曲が元じゃないかなっていう気がします。深海に沈んでゆくような音使いの叙情的なFuture Houseという曲調、MVの一枚絵のデザインと、Aiobahnさんが去年出した「Amnesia」に近い雰囲気があります。「自分らしさ」との葛藤の中から生まれた曲というのも共通点としてありますね。Aiobahnさんが好きな人には是非聴いてもらいたい一曲です。
Adomioriさん、他にもボカロいい曲いっぱい出してるのとSoundCloudにはプリパラのRemixなんかもあるのでそちらもオススメ。
玲瓏 – LEVEREVE
メタルコア、エモを中心に活動するボカロP・LEVEREVEさん。この人を知ったきっかけなんですけど、今年の3月に出した「Lateralis」って言う曲をたまたま見つけてそれがめちゃくちゃ良かったんですよ。本格的なメタルコアサウンドと対比するような綺麗なメロディだったり、個人レベルとは思えないほどの綺麗なミックスだったりでいろいろと衝撃で、以来かなり好きなボカロPの一人です。
「玲瓏」はハードな路線とは距離を置き、メロディやピアノ・ストリングスの旋律に重きを置いた重厚なバラード。途中サビではMelodic Dubstepの要素をを組み込んでいたりと、VOCALOIDではなかなか見られないようなアプローチを感じられる曲です。
両A面シングルで、もう1曲「Raptus」はストレートなメタルコアサウンドになっていて、LEVEREVEさんのサウンドの本格ぶりを感じてもらえるかと。個人的に今是非チェックしてもらいたいボカロPです。
Neko Hacker II : Stray – Neko Hacker
「Kawaii Future Rock」バンド・Neko Hackerのニューアルバム。Neko Hackerについてはこちらで詳しく紹介させていただいてます。よろしくです。
これまでのNeko Hackerよりかなり幅広い作風になっていて、進化を感じる意欲作です。曲的にすごいなって思ったのは3曲目の「シラズシラズ」。メロディとかコード感はニコニコ由来J-POPに近い感じでそれをNeko Hacker特有のギターテクとEDMサウンドで組み立て直したイメージで、違う文化が混ざる新鮮さがすごかった。次の「だーいすきだよ」は「Do You Even DJ?」で見せたメタル路線の超絶ヤンデレ曲。これは飛ぶ。
自分が一番好きになったのは「I Remember You」でした。ネコハカの中では一番正統派J-POPって感じなんですけど、結局こういうのに弱い。とにかくメロディが良い。
結構色々なところでNeko Hackerの名前見るようになったこのタイミングでやりたいこと全部やりましたみたいなアルバム出してくれるのほんと信頼です。。。これからも最高の曲いっぱい楽しみにしてます、、、
マイアングル – 花鋏キョウ
作詞:花鋏キョウ 作曲・編曲:Rasmus Faber & Skrucken
VTuber楽曲コンピ「VirtuaREAL.03」に収録された楽曲。発表された時点で飛びました。あのRasmus FaberがVTuber、しかも歌系Vの中でもかなり好きな花鋏キョウさんに楽曲提供。楽しみじゃないわけがない。
Rasmus Faber氏はビクター、FlyingDog系のアニソンでよく見かけるコンポーザーで、自分が注目するようになったきっかけはマクロスΔの「Hear the Universe」でした。ハウス系トラックメイカー、ジャズミュージシャンの2つの顔を持ちながら、アニソンでは主にエレクトロとクラシカルなアプローチを融合させる作風を使い、そして転調を多用したエレガントなメロディが特徴的な作曲家ですね。
この「マイアングル」も4つ打ちにストリングスが印象的ですごくラスマスらしさを感じる曲なんですけど、その中でも特に印象的なのがBメロ。元の調のDメジャーからBメジャーに転調、さらに一瞬A♭メジャーを挟んでB→Dへと戻る、この調の動かし方がすごく色が出てる。坂本真綾の曲でよく聴くようなそんな感じ。
歌詞は花鋏キョウさん曰く「普段自分がやらないような表現に挑戦した」とのこと。彼女自身の曲は結構内向的な歌詞が多いんですけど、これはコンピの曲ということで外向的、メッセージチックな表現になってるように感じます。
ともかく期待大だった花鋏キョウ×Rasmus Faberのコラボが最高そのものだったので聴いてほしい。「VirtuaREAL.03」よろしくお願いします。
AOAWASE – CYNHN
作詞・作曲:渡辺翔 編曲:笹川真生
「コネクト」「crossing field」はじめアニソンを中心に活躍するクリエイター渡辺翔さんがメインプロデュースを手掛けるアイドルユニットCYNHN(スウィーニー)。編曲はシンガーソングライターMao Sasagawaこと笹川真生さん。
オルタナティブに振り切った爽快なナンバー。そしてとにかく渡辺翔さんの作詞センスが光る歌。「大人と子供」「正しさと間違い」とかの詩的表現が多いイメージの渡辺翔さんの中でもその極地みたいな歌詞。これだけで一つの文学作品って言っていいレベルで芸術点が高いなって思います。
「名前もついてない小説へ施す
帯の文字は側で笑う君に任そう」
名前もついてない小説ってつまり人生のことなのかなって言う気がするんですけど、この世にこんな綺麗な表現があっていいんだって思うくらいの衝撃。綺麗事じゃないことをどれだけ綺麗に表現できるか。その極限のような曲だと思います。
カップリングは既存曲2曲のRemixで、リミキサーはUruなどの楽曲アレンジなど幅広いプロデュース活動を行うピアニストKan Sanoさんと、Maltine Recordsからミクトロニカ、Hyperpopをリリースするquoreeさん。ちなみにquoreeさんはマネージャーさんが聴いていてそれで推薦したらしい。マジでありがとうございます。
どちらも凄いんですけど、特に「ごく平凡な青は、 quoree Remix」は想像を絶する衝撃でした。もはや原型を一切留めない、アイドルのRemixとは思えないレベルの本格的なHyperpopになってます。普通のファンがこれ聴いて理解できるのか心配なレベル、、、っていうか理解できない方が当たり前だし僕も何一つ理解できないです。それくらいとんでもない。一回聴いてほしい。何も分からないけどすごい、ずっと聴いてたい、そんな感覚にさせてくれます。
おわりに
いやまじで長いこと空けてしまい申し訳ない… っていうか文章書くの下手なってない?大丈夫かな…
7月に出た曲の中で一番印象的だったのはイノタクさんの3時12分だったんですけど流石に今更感想を語るのも、、、って言う気がしたので今回は除外しました。他にも良い曲いっぱい出た月でしたね。
なんか最近新譜digが疎かになってる感じあるのでちゃんとチェックするようにしないと… まぁ好きなジャンルについて語り倒すのもそれはそれでありなのかなって気もしますが。ただとりあえず書かないといけないやつを溜めてるのでそっちから頑張ろ。というわけで久々になりましたがお付き合いいただきありがとうございました。。。またよろしくお願いします。
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