ご無沙汰してます。。。何かこの間書いたボカロエレクトロについての記事がやたら伸びたらしい… ちょうど翌日39nopopsっていうボカクラに行ったんですけどおかげさまでいろんな方々に挨拶できました。ありがたや…。
この間あけおめだったはずなのにあっという間に3月ですね。まだ寒い日もあるけどだいぶ暖かい日が増えてきた感ありますね。
というわけで、2月に聴いた曲紹介やっていきます。一部2月以前のやつもありますがまぁ2月に聴いた曲ってことで大目に見てもらえればと。。。
Nonstop Adventure – 桐谷こむぎ
作詞・作曲・編曲:TEMPLIME 1/31発売
超ゆるふわな歌詞と緻密なトラックのミスマッチが癖になる曲
VTuber・桐谷こむぎさんのデビュー1周年記念ソングとして書きおろされた楽曲。ここでもTEMPLIMEの名前、最近はもうインターネット、VTuber音楽界隈で見ない日はないレベルの勢いになってきましたね。
「ちょこちょこちょこっとチョココロネ めろめろになるメロンパン」この歌いだしがまずいい。完全に裏のないお花畑な歌詞にTEMPLIMEのお家芸のポップなメロディと2step。バチバチにキマったサウンドながら仕上がりは超絶にポップ。2分半しかない中で圧倒的満足感、そして何回でも聴けてしまう曲です。
桐谷こむぎさんなんですけど、1stシングルの作曲はデビューから2年でどんどん勢いをつけているボカロPのaqu3ra(アクエラ)さん、2ndシングルは2018年のマジカルミライ楽曲コンテストで「METEOR」でグランプリを獲得し、先日プロセカへの楽曲提供が発表されたDIVELAさんとかなり充実した作曲陣なんですね。今後の活躍にかなり期待なVTuberの1人だと思います。
「THE MILLENIUM PARADE」 – millenium parade
All produced by Daiki Tsuneta 2/10発売
J-POPのトップランナーが放つ超前衛音楽作品
言わずと知れた日本のトップバンドの一角、King Gnuのソロプロジェクト常田大希によるソロプロジェクトmillenium parade待望の1stアルバム。まさしく期待を裏切らない、それどころかそれを上回る傑作と言って間違いないです。King Gnuでは出来ない常田大希の作曲の真髄が遺憾なく発揮されてます。
ファンクからエレクトロニカまで、様々なジャンルを横断しているのを短いインストを挟みながらまるで1つの曲のように仕上げるKing Gnuのアルバム「Sympa」さながらの手法をみせたり、アルバムとして見た完成度も非常に高いです。
1つ勿体ない部分があるとしたら最後がややKing Gnuの延長線みたくなってしまっていることぐらいですかね。タイアップが芸術作品にとってマイナスに働いてしまったかなーっていう気持ちが聴き手の主観としてはぬぐえないですね。こればっかりは仕方ないですけど…。
創造 – 星野源
作詞・作曲・編曲:星野源 2/17発売
最大限の愛と敬意のこもった、ポップスの真骨頂
2月の曲、これについて語らないことには何も始まらない。
ほんとにこの日全人類星野源の話しかしてなかったもんね。任天堂35周年テーマソングとして見ても星野源の新境地として見ても完璧すぎる。こんな曲が星野源っていうトップアーティストの手から出てくるのやばいですね。
ゲームキューブの起動音などの音のオマージュ、故・岩田社長の演説からの引用だったりといったリスペクトももちろんなんですけど、そうした要素を抜きにしても曲としての作りが本当にすごい。独自の解釈を加えたチップチューンにブレイクビーツのような複雑なビートを生ドラムの音色で再現していたり、中でも特に秀逸なのは調性が変化したり曖昧にすることでさっき言ったような効果音を曲の要素として必要不可欠なものにしている、説得力を高めているところですね。無理矢理入れるのではなくて曲の中にそれらが溶け込んでいる。音楽家・星野源の凄さがこれでもかってレベルで詰まってる。
「新しいものを作るのははみ出者」これをある種大衆に受け入れられた星野源によって叫ばれるのが本当にいいですね。これからもバチバチに尖った音楽作り続けてほしいよ。。。
Loop (feat. WaMi) – 雄之助
作詞:WaMi 作曲・編曲:雄之助 2/20発売
ミステリアスなオーラを孕んだ、敏腕ボカロPの新曲
普段はボカロPとしてBassHouseなどのエレクトロサウンドを中心の音楽を制作するアーティスト・雄之助さんが女性歌い手WaMiさんを迎えた作品。この楽曲は普段ボカロで見せるような攻撃的なサウンドとは対照的な落ち着きのある楽曲です。雄之助さんが他にどんな曲を作っているかはこちらのプレイリストがおすすめです。
Deep Houseをベースに2stepを組み込んだお洒落な印象の楽曲。このDeep House×2steptと言えば先日かなり話題になったのがSexy Zoneの新曲「Right Next to You」。さらにDeep Houseでは1月に出たIZ*ONEの「D-D-Dance」も高い評価を受けており、トレンドの一角と言っていいんじゃないかと思います。
ただ上に挙げたようなK-POP寄りのサウンドとの決定的な違いがメロディやウワモノの旋律がしっかりしてることですね。K-POP系はラップで攻めることが多いですけど日本、特にボカロのフィールドに位置する音楽はかなり「歌わせる」ことを意識してるなっていう違いを感じます。どっちがいい悪いって話では全くなくて。同じトレンドのサウンドでも、違う魅力でアプローチできるなって話です。それはそうとして雄之助さんの曲は強いのしかないので色々聴いてみてください…。
「Migratory Bird」- Windjammer
コンピレーションアルバム 2/24発売
独特の浮遊感を持つ全9曲入りアルバム
Migratory Bird – 渡り鳥の意味を持つ次世代のトラックメイカー9名によるコンピレーションアルバム。爽快感とどこか物憂げな感じを併せ持つサウンドが集まっています。1曲目「fading in」を制作したPhritzさんはPorter RobinsonのSpotifyプレイリストに選出されるなど今後さらに活躍の場を広げていくことが予想される期待の新星。空気のような浮遊感を持つFuture Bassサウンドが個人的に大好きなコンポーザーです。
個人的に2曲目の「光滴る」はおすすめしたいところ。初音ミクをフィーチャーしたエレクトロニカ、いわゆるミクトロニカです。
この他インターネットのクラブミュージックの代表的存在であるKOTONOHOUSEさんはじめZ世代クリエイターとしてイベントにも多く出演するhirihiriさん、Digital Stars 2020にもDJとして出演したSober Bearさんなどの実力派が多く集結しています。サブスクはありませんが上記の通りSoundcloudで聴けるほか、iTunesやBandcampでの販売もあるので気になった方は要チェックです。
おわりに
書きながら気付いたんですけど、2月あんまり新譜を掘ってなかったという事実に気付いてしまった、、、原因は間違いなくボカロ、主にボカロエレクトロをかなり掘り漁ってたからですね。というかこういう同人系の音楽のオタクを始めちゃうとメジャーな音楽に対するアンテナが鈍るんですよね…最近もかなり取りこぼしあったし。今後の課題ですかね。
にしても、サイト変えてまだ足元覚束ない中ではあったんですけど早速実績挙げれたの嬉しいですね… これもひとえに興味持ってくださってる皆様方のおかげなのでありがたいですね。これからも良い音楽には良いって言っていく精神を忘れないようにして、それを色々な人に聴いてもらうための導線作り、ガンガンやっていきたいですね。
もう少しコンスタントに書いていくために自己管理能力上げていきたいですね。もしかして俺社会人向いてない?←今更? こればっかりは訓練ってことで。とりあえずまた伸びるようないいネタを探そうと思います。これ以上何か書いてもグダグダになっちゃう気がするのでこの辺にしようかな。今回もお付き合いくださった皆さんありがとうございました。また次回もよろしくお願いします…!
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